About:御影郷
御影郷について
- 江戸前期までの灘目三郷
江戸前期までの灘目三郷は、今津郷・上灘郷・下灘郷と呼ばれていた。
独断で言うなら、酒造地域は武庫川から都賀川に挟まれた地域で、
下灘郷は非酒造地域であったようだ。
- 江戸時代の灘五郷
江戸時代になって灘五郷に細分化され上灘郷が東郷・中郷・西郷に分かれて、
現在に至っている。
今津郷:現在の西宮市西部(今津地区)
東郷(魚崎郷):現在の神戸市東灘区魚崎
中郷(御影郷):現在の神戸市東灘区御影
西 郷:現在の神戸市灘区
下灘郷:現在の神戸市兵庫区・中央区
- 明治中期以降の灘五郷
今津郷:現在の西宮市今津周辺
西宮郷:現在の西宮市西部
魚崎郷:現在の神戸市東灘区魚崎から芦屋市
御影郷:現在の神戸市東灘区御影
西 郷:現在の神戸市灘区
地名:御影
- 御影(みかげ)は、神戸市東灘区の地名の一つ。摂津国の御影郷。
花崗岩の別名「御影石」の語源となった場所でもある。
海側は菊正宗、剣菱などの造り酒屋、酒造工場が現在も操業している。
因みに、神戸っ子は北を山側、南を海側を呼んでいる。
『日本書紀』にも記されている、神功皇后の「三韓征伐」よりの帰途の折、
本住吉大神を参拝する際、この地の泉(澤の井)で化粧しようとして、
御姿を写されたことで、当地を「御影」と呼ぶようになった。
「御影」にはその様な言い伝えがあります。
神戸市東灘区内で地名に「御影」と名の付く全域が、
ほぼそのまま、1950年3月31日までは御影町であった。
(御影浜町(第1~3工区)は、神戸市に編入後、埋め立てによって誕生した陸地である)
「字」を冠する地名は神戸市に編入後2008年11月1日までに「御影」
を冠する町名表示に改められた。
空襲で被弾し、形状はとどめたものの大きな被害を受けた御影町公会堂は、
町民の避難所として機能したのち、神戸市によって修復され1953年に
神戸市立御影公会堂となった。
澤の井:阪神御影駅を南側へ出て、西へ50m阪神高架下にあります。
↑↑阪神神戸線のガード下の為この写真でも分る通りあまり明るくはない。
神戸線のガードがある限り永久に太陽が水面に当る事はない。
↑↑澤の井の池「池の由来と改修記録の碑文」
↑↑澤の井の池の由来
神功皇后芦屋の浜辺より・・・の
御船をお出しなられた時 住吉大神を
歓請せられて征途の平安をお祈りにな
った後 がいせんご参拝の際この泉の
水をお化粧に召されたのに皇后の御姿
あざやかにうつしだされたこれが御影
の名の起源だといい伝えられている
その後いつのころからかこの霊泉を
沢の井と称し里人がくむようになった
後醍醐天皇の御時この泉の水で美酒
を醸しこれを献上した天皇深くご嘉納
あらせられたので無上の栄誉とし嘉納
をもって氏族の名としたと伝えられて
いる いまもなおこの泉は絶えること
なく清澄の水こんこんとしてわき永遠
にかれぬ霊泉である
↑↑澤の井の池改修記録の文面
沢の井の池は昔の
自然のままのものが
昭和十年代第二次世
界大戦中に防火用水
池として造りかえら
れた
平成七年一月十七
日阪神大震災に依り
決壊したため現役員
に依り現状に改修し
たものである
平成九年五月吉日
清酒
- 清酒発祥の地、伊丹は、大阪湾から船が猪名川を遡上するのに時間を要したのに比べ、
江戸への輸送所要日数にして2~3日は短縮可能な灘地区が、立地に有利であったようだ。
また、酒造りに適した上質の米(山田錦)と、上質のミネラル水(宮水)が湧き出て、
この地域が酒造りの名産地として主流となっていった。
灘五郷を本拠地とする酒造メーカーのほか、他県の酒造メーカーの進出も松竹梅、
滋賀の道灌なども灘五郷にも工場を置いている。
忠勇、富貴、富久娘、福徳長など非関西資本の傘下に入ったところもある。
阪神・淡路大震災では、酒蔵、赤煉瓦の酒蔵など景観は損なわれた。
仕込みの時期には新酒の香りも漂い、それがかおり風景100選にも選ばれた。
御影界隈( 周辺観光スポット等 )
- 弓弦羽神社(ゆづるは神社)
八咫烏をシンボルとするこの神社は、
伊弉冉尊(那智大社)・事解之男命(本宮大社)・速玉之男命(速玉大社)を祀り、
「根本熊野三所大神」と総称する。天照皇大御神・素佐男尊を配祀※1)する。
氏子には造酒メーカーも多い。
[編者註] ※1) 配祀:主神に添えて、他の神を一緒に祭ること。
↑↑弓弦羽神社
- 菊正宗酒造記念館
国指定有形民俗文化財の「灘の酒造用具」や昔懐かしい美人画ポスター、
木製看板、酒器などがわかりやすく展示され、
貴重な「昭和初期の酒造り」のビデオ放映など伝統的な酒造りから日本酒文化の、
世界をゆったりと堪能できます。
「しぼりたて」原酒の試飲や利き酒ができ、限定の酒も販売。
- 開館時間:午前9時30分~午後4時30分
- 休館日:盆休み、年末年始
- 入館料:無料
- 問い合わせ:菊正宗酒造記念館 ⇒ 神戸市東灘区魚崎西町1-9-1
電話078-854-1029 - URL:http://www.kikumasamune.co.jp
菊正宗酒造記念館
- 白鶴酒造資料館
黒褐色にくすんだ支柱、しっとりと落ちついた空気・・・歴史の重みが漂ってくる。
館内には工程に従い、蔵人が作業する姿を人形で再現、
実際に使った道具も可能な限り忠実に展示しています。
蔵人たちの創意と工夫、そして酒造りにかける情熱がひしひしと伝わってきます。
- 開館時間:午前9時30分~午後4時30分
- 休館日:毎週月曜日・年末年始・お盆、
- 入館料:無料(ただし、要予約)
- 問い合わせ: 白鶴酒造資料館 神戸市東灘区住吉南町4-5-5
電話078-822-8907 - URL:http://www.hakutsuru.co.jp/
- 神戸酒心館
神戸酒心館は醸造工場を含む4つの酒蔵群からなる複合施設で、
「伝統製法の酒造りとその文化を創造する本格酒蔵」をコンセプトにしている。
舌に自信のある方は利き酒コーナーへどうぞ。簡単な酒肴で利き酒が試せます(有料)。
酒器や食器、手漉き和紙などでテーブルセッティングを提案するクラフト&ギャラリーコーナー、酒肴や食品の販売コーナー、月替わりの展示を行っているギャラリー、
酒心館ホールなどがあります。
飲食店舗「さかばやし」では旬の魚や山野菜、手打ちそば、
そして蔵出しのお酒各種が味わえます。- 開館時間:東明蔵(酒・食品の販売)午前10時~午後6時
水明蔵(飲食店舗さかばやし)午前11時~午後2時30分、
午後5時~午後10時 - 休館日:盆休み、年末年始
- 入館料:無料(イベントホールの催し物は有料)
- 問い合わせ: (株)神戸酒心館 ⇒ 神戸市東灘区御影塚町1-8-17
電話078-841-1121 - URL:http://www.shushinkan.co.jp/access/index.html
- 開館時間:東明蔵(酒・食品の販売)午前10時~午後6時
- 瀧鯉蔵元倶楽部酒匠館
阪神本線石屋川駅から川沿いに国道43号線に出て左折、
信号(御影本町8)を右折して国道を渡り、道を真っ直ぐ行くと案内の看板有。
入ってすぐ左の販売店で試飲(無料&有料)とお酒その他の購入ができます。- 定 休 日 : 火曜日
- 入 館 料 : 無料
- 駐 車 場 : なし
- 問い合わせ:兵庫県神戸市東灘区御影石町 1-1-5
電話番号 : 078-851-0260(代)
F A X : 078-851-0163 - URL:http://www.takinokoi.co.jp/
- この記事は下記のサイトを参照して編集しています。
- 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- 出典:灘五郷酒造組合Webサイト
- 出典:その他パンフ